ダーティなものはダーティに #ブラックスキャンダル

アウトローなものはかっこいい、というのはなんとなくわかる。描かれた世界、例えば映画や小説、アニメも含め、そこでは現実とは異なる世界が広がっている。悪いものを悪いままではなく、こんな事情とこういう前提で実は悪くないとでもいうように。

大人気のワンピースだって海賊だけどとても人気がある。キャラベースで見ても海軍サイドより海賊サイドの方が人気がある。なんだったら秩序を保ってる方を悪に仕立てようとすらしている。まあアニメだから、ではない。どっちかにつくというのは無意識に当事者としての振る舞いが出るのである。二次元三次元の境を超えて

で、

この映画では正直あまりかっこいいと思うシーンはない。ファッキンファッキンというセリフの多さが以前に見たアウトレイジのバカヤローバカヤローと重なって、チンピラ映画とはこういうものなのかと。確かに、これに影響されていいなあと思うのはまずい。

少なくともなりたい姿とは、他人はさておき自分がかっこいいと思うものでなければ。そういう意味で、アウトロー映画としてこれは正解なんじゃないかと思う。俺は一時期ミナミの帝王で竹内さんをかっこいいと思ってたりもしてたから、バランサーにはなる

悪って言ったってそれは相対的なものじゃないかと、もちろんそうだ。良い悪いなんて解釈の違い。しかし、現実を歪めて他人に曲解させようという意図が見えれば表現としてはまずい。だからこその15歳未満はNG

ちなみに、この映画を見るきっかけは車。ちょうど年代的に好きな車が出てきそうかなという期待で見ただけ。だから内容はそこまで重要ではないとも言える。俺にとっては車の使われ方と物語への絡み方が重要であって、その他はついで。ただ、結局いいなと思う車は出てこなかったんだけどね