Header Ads

十二年を経て #FINAL FANTASY X-2.5 〜永遠の代償〜


Xが出たのは俺が高校一年の夏、2001年だった。後に、ある部分ではティーダに親近感を覚えることになるのだがまあそれは置いといて。続編になるX-2が出たのは2003年、シリーズで続編が出ることはなかなか衝撃だった。本編の内容はさることながら、PS2の調子が悪くていつデータが飛ぶのかと不安の中プレイした記憶がある。俺の中では6以来のなかなか満足感があるゲームだった。

HDリマスターされてもなお売れる辺りはその評価の高さが伺える一方、過去をしがんでる感が無くもない。ただ、良書は読む時期によって惹かれる部分が変わるというように、良ゲームもまた同じことがあるのかもしれない。

ゲームを評して過去の云々はナンセンスなのである。RPGは自分の成長とともにどんどん違う場所へ移っていくもの、いつまでも最初の場所ではいられない。人も同様だ。ずっと奈良から出てない自分が如何にレベルが低いのかと思えてならない。

さて、本書には変わら無いティーダと変わったユウナがいて、X-2.5というタイトルよろしくX-3と称さないほどには何も進んでない。展開はよくある久々の男女の再会であるものの、当時のキャッチにあった
「世界一ピュアなキス。」
よりはいろいろ進んでいる(?)

X/X-2HDRのキャッチは
「 私たちはいつか必ず、一番大切な人と、別れる運命にある 」 
その先のX-2.5。徐々に明るみに出る世界の現実、信じたものの喪失、そして真実。東南アジアのような舞台が多かったように、まるで仏教の四苦八苦がテーマなのかと思うよね。生老病死、愛別離苦、どうともしがたい事実を受け入れないといけないストーリー。確かに必要な意識である。話に紐付けされないと、単語だけじゃ入ってこないから。

大人とか子供関係なく、年を追って捨てなきゃいけないものや背負わなきゃいけないものが出てくる。嬉しくても悲しくても、ずっとそれを受け入れる器がある限りは。

なのでまあ、2013との別れを前に読んでおくのも悪くない

小説 FINAL FANTASY X-2.5 ~永遠の代償~ (ノベルズ)
野島 一成
スクウェア・エニックス
売り上げランキング: 9,457


Powered by Blogger.