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戸惑う未来

朝からニュースでボーナスが減った話ばかり流されて。

儲かるからボーナスって出すわけだからね、増えていくものでもなければ給料の何ヶ月として計算するものでもない。余剰に儲かった配分である。

年収として契約してるならまだしも、そこに期待しすぎるのは如何なものか。



一戸建てを購入し、ローンに組み込まれたボーナスの行方をなぜ今心配するのか。不況になれば支払いがしんどくなるのは家を売る側も買う側もわかっていたはず。嘆くのが好きなのだろうか、それとも単に計画性がないのだろうか。子どものいる家庭は教育費もかかってと、確かに大変そうではある。しかし、目処の立たない中で子どもを何人も育てたり、一戸建てという大きな負債まで抱え、とても賢い行動とは思えない。というより無謀。

借金に悪印象を持つことの多い日本人が、ローンと言う方式をとるのも今の日本を象徴している。何処かで聞いたように、未来の借金が見えていない。提供する側は手を替え品を替えこちらに提示する。ローンに対し悪印象がないのはそのせいなのか。ローンだって立派な借金である。

うちでは俺が生まれてから、一戸建てに済んだこともなければ、車もローンで買ったことはない。大きい買い物で先延ばしされた支払いはないはず。もちろん、家賃や、保険とかは定期的にかかってくるけれど。


おそらく、高度成長期に経済の永続的な右肩上がりを想定されていたからこそ、上記のようなローンやボーナスの使い方が出来たのだろう。今は日本自体が成長の止まった一部上場企業の様であるのでとてもそういう考えではやっていけない。ただ、多くの人が20年前くらいまでの常識で世界の仕組みを理解しているので、手も足も出せなくなっている。変化をなくした存在が滅びゆくのはそこに起因する。それだけ変わることは厳しく難しい。

人間社会でややこしいのは世代が交代しても旧世代が生きている所である。動物界のように死をもって交代となればわかりやすくていいけれど、まあそうもいかない。
山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば

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