Header Ads

実はハコモノが大事という話

オリンピックや築地のこともあって、それまでも散々ハードではなくソフトだ、という話が盛り上がっていましたが、甲斐あって一律ハコモノにアレルギーできた節があります。

ただ、ハコだからなんでもダメみたいになるとハコのクォリティをはじめハード全体のボトムダウンに繋がります。かつてジャパンクォリティなどと言われたものはスペックにおいてでしたが、近年は少し性質を異にしています。

車のボディやスピーカーも同様、人の体もハコの性能がパフォーマンスに大きく関わってきます。ペラいボディの車にしか乗ってないと差もわかりませんが、高剛性の車のナビにでも乗ったら違いがわかります。いくら高級なスピーカーユニット積んでいてもハコに入れないとまともに音すら出ません。いざ地割れが起こった時に股関節の柔軟が生き残るボーダーだとG氏も言ってましたよね(?)

ハコを作るか作らないかではなく、しょっぱいものしか作ってこなかったからハードに否定的になったわけです。この辺は最終的に〜離れで収束し、ものづくりも輸出仕様にシフトしました。

一見、体験やイベントに金の流れができたという向きもできますが、ポジティブに取れるかというと微妙ですね。作る一方に限界があるからこそセンスあるもので固めないと。やっぱ見えないソフトより見えてるハードの方がインパクトありますし。

何より事実を写すものはいつもハードなのです。言葉やストーリーは後追い。証拠も物質より強いものはありません。ハコで始まりハコで終わる。それがハコに生まれた宿命というものです。
Powered by Blogger.