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ニュースの9割はどうでもいいことを大声で言っている

養老孟司さんと宮﨑駿さんの対談があって、二方ともいつも通り軽快な調子でお話されていました。ぼくはぷいぷいのダイジェストで見ただけですけど、かの発言をジジイの戯言程度に流してしまうと良くないですね。

多分、大多数の人が耳の痛い発言もあったかと思います。

「何も起こってないうちから考えるのは無駄、起こってから考えればいいんです」

まあそのへんのメディアは起こってからも大したことは言ってませんけど。とにかく、周りがごちゃごちゃ言うんじゃないと。生前退位に関してもそう、何文句言ってんだと。

グローバル化の話もそうでした。自国民を養うために他国に安く仕事をアウトソースしてきたし、その揺り戻しもある。戦争も選挙もあって、その波の中で適当に収まる。動的平衡的な話でしょうかね。

イギリスのときも今回のアメリカの話も、メディアのインラインではなく全く逆行してバタバタする。人は一体何を見てるんでせうか。そうですね、何も見てないのです。

情報って言葉の情報じゃない感はネットの普及とともに加速したフシがあって、基礎教養のベースもなく取り扱いだしたのも2000年過ぎてからです。シグナルノイズ比が低いまま大海にさらされて、それは多くの人が漂流してます。

声が大きい人は行き先を照らす灯台のように機能しますが、果たしてどこに連れて行かれるのか。でもこのまま遭難しているよりはまし、それが昨今の民主主義の結果なのかもしれません。
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