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映画を映画館で見る理由

ぼくが本格的に映画館に行くようになったのはここ5、6年のことです。それまではテレビでやるの待てばいいとか、円盤化するの待てばいいと思っていました。
では何でそんな奴が映画館で映画を見ることになったのか。

まず一つ目は、さっさと見たい。これがすごい大きい。洋画に関してはラグがあるので下手すると日本公開よりメディア化が先に来てしまうケースもありますが、それは置いといて。とにかく歳を追うごとに待っていられない感が強くなったせいもあります。明日明後日死ぬわけではないですけど、半年一年先は何があるかわかりません

そして二つ目。うちのオーディオビジュアル機器に不満があるから。これは真剣に映像とか音質に凝りだしてからの意識になります。どんなに部屋を閉め切ってカーテンを閉めてスピーカーを揃えてプロジェクターを用意してもあの空間は実現できません。そんなことわかってるよって言われるかもしれませんが、映画館環境の遠さを認識してこそ映画館の良さがわかるというものです。

三つ目。むしろこの三つ目だけが理由と言ってもおかしくはありません。

もったいぶってますけど大したことは言いませんからね

それは何か、移動です。

つまるところ、わざわざ足を運ぶというところが一番の理由なんです。昔々でいうお茶の席とか想像してもらうと分かりやすいです。その場所に行って、狭い入り口を抜けて別世界に入ってというあの感じ。ネット以前の時代はぼくも移動が普通でしたからね、なんとも思いませんでしたけど、今は出ないでおこうと思えばどこまでも出なくて済みますから。

何かを費やす時間が日常の延長にあることに価値がなくなってきているわけです。たとえどんなに小さい変化だったとしても、同一線上にあるものにはもうあまり心が動きません。

これは決して回帰や回顧ではなくフェーズの移行なのです。はじめから映画を映画館で見るのが好きな人には起こらないシフトであります。したがって、逆のケースも当然あります。二時間座ってられなくなったとか、いろいろ。



いわゆる「やりたいことがない病」の映画版として「見たい映画がない」を考えてみます。ひとえに、映画館に行くと概ね解決するんじゃないかと思っています。振り返っても、映画館に行くようになったあたりからの方が、逆に家で円盤(昔の映画に限って)を見る機会も増えたように記憶しています。

まあパイの拡大ですよね、円盤だけに
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