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ジャンル気にして読むわけではないけど

おきつねさまのティータイム (メディアワークス文庫)
高村透
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015-10-24)
売り上げランキング: 301,200
思ってたような話ではなかった。それはいい。出だしから中盤にかけてはこれからどうなるんだろうとか、まさかそう来るんだと、結構楽しんでた。ただ、どう来るんだろうっておれが思ってただけなのか、どうもこないまま終わりを迎えた部分もある。

いまいち蒔いた種が回収されないというか、各所をほったらかしにした印象を受けた。それはそういうスタイルなのか、あまり小説を読まない俺にはわからない。基本的に、今まで読んだことのある小説では散らかった物は片付けられていた。あそこが気になるなとか、どう終わるのだろうといった期待というか不安のようなものは解決されてきた。

ベンチマークになるのは19世紀半ばの海外作家になるが、それと比較するのは間違いだというなら仕方ない。俺の勉強不足だ。ただ、想像で補完するには無理があるくらいの置きに行き方だったのでちょっと衝撃を受けた。それこそ話自体は全然悪くないし、本当に締め方以外はいたってよくできたストーリーだとも思う。

一方で、終わりよければ全て良しという言葉があるように、どうにもケツが締まらないとせっかくの積み上げも生きてこない。本編はタイトルの通り、きつねとお茶の話なのだけれど、メインストリームは違うところにあるように錯覚してしまう。それこそ、アプローチがきつねとお茶にフォーカスしていれば、俺がメインだと勝手に思ってた箇所は未処理でも仕方がない気はする。

やはり小説のジャケ買いはうまくいかねえのかq
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