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上達と職人の要求レベル

俺は6歳でスキーを始めて、そこからはまあ年一回、多い時で年二回くらいは行ってた。この間10年くらい。少し間が空いて21の時に久々にゲレンデへ出かけておおむね6年ぶりに滑ってもまあまあ滑れた。上はきりがないのでせいぜい中級レベルだろう。

しかしである。中二の時の修学旅行でスキーをした時、わずか数日でもその何年ものスキー歴を埋めるくらい滑れるようになる人がいるわけだ。俺が板を揃えてまともに傾斜を降れるようになったのは11歳、まともな教え方もされず、ターンは根性だと習ってればそんなものだろう。数日で追いつかれて、いったいあの苦痛の数年はなんだったのかとがっかりしたものだ

初めに使っていたギア(レンタルだが)の劣悪さは言うまでもない。現代のように軽い板でもカービングでもない。ただ滑るだけの重い板。ロッカーもキャンバーもないまっすぐな板。修学旅行で使ったギアは感動すら覚えたね。軽い、曲がる。

よく、ものから入ることをネガティブに捉える向きがあるが、クソミソの道具を使っていてはできることもできないのである。

もちろん、ギアの遍歴を経験するのも大事だとは思うけど、実際クソミソでもうまく滑れる人がいるわけだし、ただテクノロジーの進化は初期のハードルの高さを確実につぶせる効果がある。所さんがスーチャーの件で似たようなこと言ってたよね。

こだわれば道具に際限ないのはどの世界でも一緒で、最終的には個人に合うかどうかということ。そのレベルの買い物は初心者では確かに早い。レンタルしようがギアの性能差がわかるわけでなし。かと言って借り物で滑ってるうちは技術も借り物に止まるだろうというのが俺の持論。

教え方も道具も技術の向上に関するパラメータなのだけど、それぞれにカバー範囲があって、フェーズに適した選択をして初めて意味をなす。これがねえ、趣味くらいであれば経験とか言えるんだけど、俺は人生でその選択を間違えまくってるからどうしようも無い。困ったもんだ
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