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災害が少ない土地はいい土地なのか

俺の住んでる奈良県は南の山間部を除くと、概ね自然災害の起こらない土地です。海もないので津波で流されることもなく、地震の危険はあるにせよ大規模に被害を受けたこともありません。かつて首都があったのもその影響があったのかと考えています。実際は知りませんけど。

ただ、そうはあっても県内から人は出て行くばかりです。何がそうさせているんでしょうか。

今日も年忌で寺に行ったとき和尚も話していました。
「県から人が出て戻ってこない、寺もどうなるんかなあ」
と。

こういっちゃなんですけど、何も起こらない土地はいてもしょうがないわけです。人は退屈に耐えられるようにはできていません。少なくとも老化で新しいことをしたくなくなるまでは。そうなるとイベント数の少なさは致命的なのです。内容の良し悪しに限らず。

古墳とか遺跡がいくら出ようと、月一で掘り起こされるわけではありません。しかも誰彼と見に来るわけでもないですし。観光にもなりません。まずはなにか起きないと人の出入りが発生しません。たとえそれが災害でも。

この流動性のなさは人の質にも影響します。土地柄はそこに住む人の平均で生成されます。たまにありますよね、エリアでステータスを判断できる土地。住宅地で言えば松濤とか芦屋みたいな。悪い方は自粛しますけど、察してください。

さて、一方で東京は地震やら大雨があっても、人の流出が促されることはありません。それは災害を補ってあまりあるメリットがそこにあるからです。和尚は住むところじゃないと、毎年東京をディスってるんですが、俺は奈良より全然いいと思います。

人によってそれこそどこがいいと思うかは自由ですが、各県でバランスしないのにはやはり理由があるはずです。災害で何度ダメになっても依然人が住もうとするのが、果たして意思決定によるものかはわかりませんけどね。選択肢という意味では東京はスマホでいうiPhoneよろしく、選択の放棄的な面があるのも否定できません。

なので、地の東京人がどこかで住んだあと結局東京に戻って住むのとかはすごく田舎臭い発想だなと、俺なんかは思っちゃうんですよね。表現として合ってないにしても。だから、奈良においても帰ってこないだけまだマシだとも感じるんです。ずっといるのも良くないし、それだったらどんどん出た方がいいし、入って来ればもっといい。根本的に人がその土地を作ってるんだと思うなら、自然災害云々は大した要素ではないということです。

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