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養老さんの壁定食 #文系の壁

文系の壁 (PHP新書)
文系の壁 (PHP新書)
posted with amazlet at 15.09.11
養老 孟司
PHP研究所
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壁シリーズで定番になってますね。今回は文系です。ディスるってほどではないですけど、文系の問題点をついた内容も込まれてます。タイトルから想像もできますが、にわか理系のおれはどんなことで文系をバカにできるかなあと手に取った次第です。

ただ、もう何冊も養老さんの本を読んで多少なりと影響されているせいか、問題に思ってる方向性がすげえ似てたんですよね。デジタルな文系、アナログな理系という点であったり、数字を言葉として使ってるとか、前提が違うと議論を投げる、主体がない等、おそらく多くの理系人には感じるところがあるかなと。

ただ、もちろん人によって差もあるし、大学の出身学部で分けるのもセンスないとは思いますよ。そこそこの大人がいつまでもインテリジェンスを測るのに高校や大学を使うって恥ずかしいでしょ。せいぜい星座占いや血液型で人を測るよりかは相関が高いって話で、全部を決めるのはやはり違うわけです。

しかしながら、その小さい相関のずれが先々で問題というか面倒を引き起こすのも間違いありません。一時期流行ったコミュ力というのも、文法や記述の前提が違うと一生平行線なのです。話し合いで時間をかけても詰まらないことはあるという意識があるのとないのとでは処理も異なります。

脳の差というと天才とバカみたいな話になりそうですけど、そこを文理で分離して考えたのが本書ともいえるでしょうか。詳しい中身は読んでもらった方が早いです。理系といっても理学と工学では違うし、医学も自然科学とは言えないみたいなところはあぁそうそうってなると思います。

思うに、理系っていうポジションが日本でマイノリティだからこういう話が出るんじゃないでしょうか。女性の幹部登用も同じです。本筋よりも数の比較で話を進めるって発想がね。これ、なにかわかりますか?文系のやりそうなことですね。

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