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三度目の小説 #読書感想文

俺は同じ本を読み返すということをしません。小説であれノンフィクションであれ。例外的にアカデミック関係は部分的に読み返しますが、説明書や辞書みたいな感じでです。

よく、年を経てみると感じ方が変わってみたいなことを言います。わからなかったことがわかるようになってまた新鮮、というのは理解できます。ただ、そのわからないままであるという期間への耐性が人より長い面が俺にはあるんだと思います。

投資で言えば利益確定を先伸ばすってことになるでしょうか。実際の投資ではそれで損してることばかりですけど。

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
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さて、今日は雨降りそうで微妙な天気の中、ずっと本読んでました。小説はそれこそたまにしか読みませんで、どれも冗長な表現でもって話が進むのかと感じてしまいます。まあ、歴史とかサイエンスだとどれも体系だって無駄なく記述が進むので、頭のくせの問題ですかね。これは自分で何か記述してもどうも言葉足ら無いことが多くていけないなと思っています。

それはそうとして、村上さんの本はちょいちょい読みますが、これの一番の印象は下ネタが少ないってことでした。カフカ、森、1q84、国境と今回で5冊目ですが多分一番少ないです。現代の小説のあるあるなのかは知りませんが、俺が大学時分に読んでたトルストイやスタンダールにはそんな露骨な下ネタという概念は存在しませんでしたよ。

だからなんだって話なんですけど、時代背景ってそういうところに出るのかなあって想像です。何がカジュアルに表現されてるかって、人物の行為にしか見れないですからね。古典とかも楽しいのはそういうところだと思うんです。フレーズひとつに何か感じるっていうより流れ、行動が全てです。

なんの因果か、ストーリーには戦争のことが深く関わっていて、図らずもこの時期に本書を読んだことは何かを考えろという見えざる意志によるものですかね。いや、単に墓参りに行ってないから行けとかそういうことかな。盆も終わるけど...

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