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遠い遠い、それは遠い場所 #オフ・ザ・マップ

暇になった時に、この暇をどう埋めるか考えても特にいい案が出ません。そして1日が終わります。ああ、あこにも行きたいここにも行きたい。でもアクセスがなあ。

オフ・ザ・マップ 世界から隔絶された場所
アラステア・ボネット
イースト・プレス (2015-03-15)
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ただ逆に、アクセスが良ければ行く気になるのかといえば、誰もが簡単に行けてしまう場所に行きたいと思わないのです。めんどくさい人間ですね。

人は生きてく中で、自分の生まれた地からどんどん遠くへ足を延ばす機会が増えていきます。近所で事足りるなんてのは考えにくいです。まあ一部ではマイルド某なんてのがいるわけですが、俺には考えられません。

ネットの普及に伴い、確かに移動によって得られる幾つかは移動をせずに手に入るようになりました。一方で、得られない何かの価値は格段に上がりました。特に、実際の体験はより遠い存在になった気がします。気がする、というのは現実の距離ではなく心理的な距離が開いたことによるものです。

ついこのあいだ、北陸新幹線ができて、東京金沢が東京大阪と同じ(より気持ち早い)くらいで移動できるようになりました。おれのような地方民からすれば高速インフラの価値は「 to 大都市」という意識でしかないので、地方への効果も恐らくはたいしたことないんじゃないかと予想しています。

近年という時間軸で言えば、海外へのアクセスも上がり、自分の周囲の人間でも長期滞在する人が何人か見られるようになりました。従って、関係情報も目新しさに欠け、どうにも近さを感じるようになってきています。

新鮮さとはある意味自分からの遠さでもあるので、アクセスの悪さは必要になるわけです。それは情報も同じで、クローズドなものほど興味が湧きます。一度外に出れば変化しませんからね。

デジタルデトックスという言葉がわざわざあるくらいに、どこに行っても捕まる世の中。いかに遮断するかという逆行現象。矛盾と言えばそれまでですが、その二項対立が世の支えでもあるんじゃないですかね。知りませんけど。

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