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行動が大事というより前に

行動するまでの腰が重い。特にリスクのないことでも何かためらいがある。昨今、に限らずかもしれませんが、行動が大事みたいな話が多いのも一つの原因なのかもしれません。

さて、じゃあ実際に行動することがそんな大事なのかという話ですが。根本的なことを言えば、行動に「ない」というのは不可能なわけです。行動しないという行為そのものが行動であるがゆえに、すべて行動の内の話なのです。

例えば、料理となれば、料理しないというのが行動しないという当然の結果なのですが、人はなんらかの栄養をとって生きていくので、また別の行動を選択肢として受けることとなります。コンビニへ行く、レストランへ行く。まあそんなとこです。短期的には摂取しないというのもありですが。長期的には無理です。

ただどうも最近の「行動が大事」というセリフが、いい言葉みたいな扱いを受けているのが違和感あります。言葉ばかりが先行してる世の中に対してのことだと思います。口ばっかりじゃなくて手を動かせとかいう、カビの生えたフレーズとあまり変わりませんけどね。

ゲーテも、30分で何もできないと言ってるよりは、くだらないことでもやったほうがマシ的なこと言ってました。しかし、真に受けられても困るわけです。極端なことを言えば、不味い料理しかできないんだったらやらないほうがマシだということです。さらに言えば、一回二回じゃなくて学習もせず、ずっと不味いままならやるべきではないとも思います。本人がやりたいなら別ですが。

問題なのは、やってる人が「やった人は偉くてやってない人がダメ」と認識することです。そして多くの人はその傾向にあります。投資の失敗も大半はやらなくていいときに手を出した結果な気がします。

効率という点から見ても、無駄な行動は非効率の代表格です。行動しながら考えるのも確かに効果的ですが、前もって失敗のリスクと成功のパフォーマンスを比較してればまだしも、負の心理が働き出した時にまともな思考ができるものでしょうか。

動いてわかることも多くあり、人はそうやって学ぶのかもしれません。高い代償ほど学べるものに価値はある気がします。しかし、それができるのはバッファがある人だけだということも理解する必要があります。

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