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物事を比較する時に気を付けたいこと

現在Macbook Proは128800円から買える。税込みで14万切るくらい。


俺が一番最初にMacを買ったのが2002年の頭で、当時iBookという機種がG3 600MHzで22万円だった。スペックの差はこの12年で…いや、もはや言うまでもない。しいて使い古された表現をすれば軽とフェラーリくらい違う。

本当にいい時代になったとか、まるでジジイのような事を言うけれど、それは疑い様がない。車の例えをしたついでに出しておけば、半世紀ほど前のポルシェ356Cの馬力やトルクは現行のフィットと同じくらい。勿論早い遅いはエンジン以外の要素もあるので一概には言えないが、庶民の足も50年前のスポーツカーの水準にあるということだ。

テクノロジーの進化を見てきた人はかつての先端技術が今はこんな値段で、と思うので随分ローコストでいろんなことが出来るなあと思うわけである。ただ、今まさにその技術に触れた人はそれがスタートなので割安感は特に無い。それこそネットネイティブ世代はパケフリー的な発想が先行するので大概のものは高く感じる気がする。

デフレマインドに向きやすいのはそういう原因が多少あるようにも思えるが、割高感を感じさせるのはやはり過剰なスペックの方だと思う。値段を変化させずにスペックを上げるとテクノロジー的にはパフォーマンスの向上な一方、コストは据え置き。大概の人はスペックそのまま値段下げの方が食い付きがいいはずだ。高級な市場ではそれらのマインドが全く逆に働くのでマインドとしてはインフレ気味になる。従ってマーケットとしてはコモディティとプレミアムの差が広がり続ける結果となる。

歴史上でテクノロジーだなんだといい始めてからの年月はよくわからないけど、たぶん長くはない。ルネサンスか産業革命か、とにかく昔プレミアムだったものが誰にでも行き渡るようになるとそれは技術革新となる。本は今ではパソコンや車に比べれば気軽に買えるし、火や水を使うコストは途上国に比べてかなり下がってる。

目の前の暮らしばかりを見ているとそれを基準に比較するのは当然だけれど、払うコストはある幅を持って時間をファイナンスしてるとも言える。わかりやすく言えば、金を持ってると早いパソコンや速い移動手段を優先的に使えると言う話。日本人が金持ちを見て不平言ったりするのもさ、他の国からしたらやっぱり同じような感じで言いたくなると思う。

比較ってカルチャーの影響が非常に強く出るからね。同じ環境下でいると比較の幅ってどんどん狭まっていく。あくまで部分選択だと思っとかないとダメなのだ。

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