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音楽への興味と年齢の変化

若さとは、何を聴いているかといっていい。

演歌を聴く人は何度も何年にも渡って聴いている。それは知ったメロディへの安心が心地いいからだ。知らない / ついていけないメロディは、聴くだけストレスになってしまう程に脳が凝り固まっている。


その一方、長年聴かれるという点でクラシックは何が違うのか。それは参入障壁の高さだ。演歌はこの人はこの代表曲みたいのがあって、昨今のJpopのようなコモディティ化がされてない。従って、脳は同じ旋律やテンポばかりを刻まれる。七五調で言葉が進むのも日本語的には入りやすさを助長している。クラシックのややこしさは協奏曲やらヘ長調みたいなバリエーションの複雑さを持って脳を刺激する。

だからと言って演歌が低級だといってる訳ではない。ただ、俺のような飽きっぽい人間にとっては音楽としての魅力が著しく低い。そしてこの飽きっぽいという点こそ若さなのである。まあ、若いって年齢がどうって意味は半分くらいで、もう半分は意識的な部分である。

子供はみるものなんでも食いつくし、ハマればそればかり繰り返す。しかし、同じもので釣れる期間は極短い。かつて俺はプーさんを本当にテープがちぎれるほどVHSで見ていたが、それはいつしかドラえもんになり、るろ剣になって、今はシーズンごとのアニメを消化するので一杯になっている。

通常の大人がアニメを録り溜めて見るかは置いておいて、コンテンツをドンドン乗り換えるということをしなくなるのもまた大人の特徴だと考えている。暮らしをこなすだけの人は車の中で流れる音楽もアップデートされず、カラオケで歌う曲も年代で語れるようなものになる。

もちろんこれも悪いとは言ってない。価値を、そこに重きを置かなくなっただけのこと。年を追って何かを背負ったり下ろしたりして意識も変わってく。だけれども、若いとされる人をフォローしてみれば、遍く新しいネタを持ってるし、曲のチョイスだってタイムリーになる。自分に何を身につけ何を捨てても、若くいるために持っていなければいけないものもあるのだろうと言う話。

当然それは一択ではないし、最新曲を知らなくても若い人はいくらでもいる。しかし一見くたびれてそうなジジイがE-girlsが好きとか言ってるだけでちょっと若いと思ってしまうように、人は触れるもの一つ違うだけで印象まで変えられてしまうものなのだ。



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