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パタリロが面白い

小学校に入る前だったか、イマイチ記憶がはっきりしないのだけれど
「だーれがこっろしたくっくろーびん♪」
というフレーズがおれの中でツボにはまり、またそのダークネスなアニメにもどこか魅力を感じていた。今時分になってふとパタリロ読みたいなあと思った。

パタリロ! 92 (花とゆめCOMICS)
魔夜峰央
白泉社 (2014-05-20)

驚いたことにまだ続いていたとは。

幼いながらに他のアニメとはなんだか毛色が違うなあと感じていた。今思えば昔のアニメは発色も悪く全体的にくらーい印象だったが、パタリロはそもそもずっと黒バックだったイメージがある。延々夜で話が進んでるのかと思うくらいだ。

普通に野郎同士が抱き合ってたり、一ケタ才の子供が見てどう考えるのか微妙なアニメだ。よくそんなもん見てたとは思うが、幼い俺にはなんか新鮮だったのだろうね。もっぱらプーさんとミッキーとドラえもんがローテだった中パタリロは何で入ったのか不思議でならない。

今コミックを一巻から読んでると、さて時代を感じるのかと思えば全然そうでもない。笑うツボが5,6歳から変わってないのかとも言えるが、もしかしたら一回りしたという可能性が無くはない。しかし、これ少女マンガだったんだな。ヴェルサイユ臭がするキャラもいるもんでまあそういわれると納得できるが、おかげで俺の中のヨーロッパはだいたいパタリロで補完される。

かつては夏が近付くと朝のアニメにワクワクしていた。BSのアニメ枠もそれはザッピングしたものだった。昨今はめっきり地上波もBSも深夜に移行して、昔の層がそのまま年代を経てそっちにシフトした形なのかと推測する。日本のカルチャーとしてアニメはいまでこそあるが、それがこんな形でいいのかと。

別にアニメで盛り上がって交差点でハイタッチしろとか言ってんじゃないけど、やれサッカーだ野球だと世間の目が向き、茶の間にはだらだらとニュースを流して楽しいもんかと思う。確かに俺も以前に比べて、アニメがリアルタイムで見れる程惹かれるものではなくなっている。ゲームをしててもやり込む熱が無いし、コミックも読み返さなくなった。

ただこれは循環であって、一度何らかの形で経験したからこそのもの。趣味とは概ねそんなもので、釣りだって中学時分に飽きてもうやらんだろうと思ってても今またやってる。大人になると昔経験したことが多くなって、過去の飽きた記憶そのまま次になにかおもしろいことおもしろいことと探すけれど、そうそう新しいものは見つからない。このところのスマホのゲームなんかはどういうあれか結構な流行を見せてるが。

なんにしても頭を過去の記憶に紐付けて常識引きずってると、いくらアップデートしても動作がもたついていけない。過去は変わら無いが過去への認識は改めてみる価値あるんじゃないかと言う話。

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