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東京に向かう人、地方に留まる人 #年収は「住むところ」で決まる

どこに住めば年収が上がるか、まさかそんなことを書いた本ではない、しかし、平均年収の高い都市は存在する。

年収は「住むところ」で決まる  雇用とイノベーションの都市経済学
エンリコ・モレッティ
プレジデント社
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じゃあそれはどこ?

出がアメリカの本なのでアメリカを中心に話が進んでるけど、日本に置き換えて考えるのはそう難しくない。ただ、思えば日本は特にここが何の産業の盛んな地域とかあまり無いよね。東大阪の町工場?鯖江のメガネ?なんかシリコンバレーと比べてインパクトが違う。スイスのチューリッヒが金融くらいならまだしも。

従って東京。何かチャンスを狙ってとなるとだいたいは東京に行く。大企業の本社はだいたい東京にある。そのだいたいの流れに乗って寄り集まってくる。ネットが進化したところで依然対面の重要性は変わらず。本書にもそのことに触れている。

イノベーションが地域を活性化し年収の向上につながる。先進的な企業がある場所に出来て、そこに人がくれば小売りのチェーンも入ってくるし住宅だって建つ。逆に大きなモールがあったからと言って家が建つ訳でもなければイノベーション企業が来る訳でもない。

テクノロジーの進化で豊かになるとはそういうことだ。これからもし関西でカジノが認められるなんてことになればそれはそれでイノベーティブな面が無くはない。周辺の環境を含め。まあアップルやスペースXのような会社が出てきてもなんでもいいんだけど、とにかく、裾野に経済が広がるほどのもので無ければ意味が無い。

トヨタも名古屋を豊かにしたんだろう。それもイノベーション。よく都市のGDPが出てるが東京はあれだけ各種企業を取り揃えたんだから当然の結果。効率から言っても一極集中は都合がいい。リスクがあるとすれば同じカゴの卵ということくらい。エネルギーの面でも一人ひとりが木を切るより、化石燃料で発電して分散した方が省エネだろう。

とにかく、現状地元で留まってる、いわゆるマイルドヤンキーみたいにはなりたくないので年収云々もさることながら、真面目に住む場所については考えたいところである。

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