Header Ads

眠くならない本の読み方

結論を言えば、全部頭に入れようとするから眠くなる。

そもそも人はだいたいのことは大概頭に入ってこない。テレビ見てても大ウケしたシーンしか覚えてなかったり、旅行行っても写真見返さないと思い出さない風景とかよくある。それでも眠くなるからやらないというのは、テレビや旅行では耳にしない。なぜか。イベント数が違うからだ。

というのも、人間の「慣れ」は回数を重ねないと発揮されないので、たまにやると省エネで出来ない。ここでは力を抜いてとか、ここは押さえとかないといけない、といった調整が難しくなる。そうすると慣れてることに比べて大変なので脳が休もうとしちゃうんだろうね。

では具体的に、眠くならないような読書はどう実現するか。これは国語のテストを解くような感じがいいと思う。要は、多少なりと興味を持った本だから、興味を惹いたキーワードがあるわけで、それが出てくるまではただ文章を追うだけにするということ。飽きる第一位は長さにある。スピーチがだるいのも無駄な長さのせい。

もったいないから全部読まないといけないみたいに思うと、一番読みたいところが出てこないうちに眠気に襲われる。本だけに本末転倒なのだ。ある程度習慣で読めるようになると冊数に対して一行一行の負荷やもったいなさが小さくなって、リーディングも高効率に行えるようになる。だから極端な話途中までしか読んでなくても次のを買えばいい。
「あー、また買っちゃったし、今の本もそこそこに次読もうかなあ」
的な。

どうもこう、一つって言うとそれが重みを持っちゃう。お気に入りの時計が傷ついたなあと思ってても二つ三つとつくうちに一つ一つの傷に対するがっかりが小さくなるのと同様、気持ちの軽さは量で変わってくる。この本はここだけ読めたからいい、で十分。全部読めたみたいな達成感は特に必要ない。そう思えないほどに世の中には本が溢れているからね。
Powered by Blogger.