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場所の話

幸福度の高い県はどこか、そういう話を聞くと「じゃあそこに住めば幸せなのか」と思う。いくつかの要素から一位は福井二位は東京となってるそうだ。統計学的には、何人に聞けば信用できるデータといえるみたいなのがあるのだけど、あくまで推測の域を出ない。家電や車の諸元表を見て、いざ試したら実感が無いことは珍しくない。それと同じ。

ある現象において、再現性だったり因果関係があることは珍しい。ただ、法則が成り立ったとして、それが全体の一部でしか使えない場合でも間違いとは言えない。例えば明治に大久保さんが官僚制度を作ったからといって、現代でもかつてのような機能を果たすわけではない。それはその時代という特殊性の下で効果があっただけ。あの時に作らなければなんてのはナンセンスで、時々に変えてこなかったことが問題なのだ。

日本では何かを求めて向かう場所といえば東京となる。聞かないもんね、成功するために地方に行ったとか。個人差は置いておいて、一般的な印象だと成功や豊かさは大都市にある。企業も学校も機関も集まっている。一方で、それがドイツだと上京的な志向がほぼ無い。聞く所に依れば、州それぞれが機能しているから企業も学校も一極集中しないんだって。

もちろん、テレビで流れてた話だから間引かれている面も無くはないだろうし、これを真に受けて「道州制だー」とかはいわないけどね。たとえ行政区分が変わっても絶対的な地理的条件の前では微々たる差だ。関西州になろうが奈良南部にリニアは絶対来ない。それだけまだ地面の時代なのである。

インターネットでかなりの部分が変わりつつあるものの、自分感覚でいえばもはやあった時代の方が長くなってしまったので、未だにこなれてこないことが違和感しか無い。ノマドなんて一時話題になったけど、国もそんな所があってもいいと思うわけ。役所や省庁の場所がアカウント上だけとかね。いつも集まる所が決まってるからそこをテロだなんだって狙われる。銀行強盗やコンビニ強盗のように金があるとわかってるから狙われる。はじめからなければいい。

もうあと数回しか無いいいともの金曜コーナーで東京について
「何でもあるのに何にも無い場所」
と誰かが言っていたけど、それも幸福度に貢献してるような気がするよね。福井にしても俺の中では東尋坊かメガネか社長の高輩出率くらいしか印象に無い。他の幸福度上位の県も印象の薄い県ばかり入っていた気がする。

積み重ねとか歴史とか経験とか、足すことばかりだからねぇ人は。減らしたり引いたりしないとどうにも立ち行かないんだな。うちの本棚見てても本当そう思うわ。
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