ひとはそれを擬人化といいます
ルイーズ・バレット
インターシフト
売り上げランキング: 31,815
インターシフト
売り上げランキング: 31,815
よく、笑った顔をする犬なんて出てくるが、犬からすれば何も笑ってるつもりが無いとき。人は犬が嬉しいと思ってる。表情なんてのはそれこそ表情筋というように人間のコミュニティで必要となって進化してきたような物。犬の世界じゃそんな物は要らない。
虫は動物より随分種類が多く、ライフスタイルもあまりに多様だ。一部では宇宙から降ってきたという説もあるくらいだが、それはさておく。虫もバカにしたもんじゃない。それはスペックもさることながら、脳の機能もそう。樹液吸ったり、花の蜜吸うことだけをプログラムされてるわけではない。虫の中には「迂回」を使いこなす高度なハエもいる。
迂回は目標物から何度も視界を外すのでシンプル脳には高度である。にも関わらず日常的にそれをこなすにはどうしているのか。擬人化の何がいけないかというと、人のレベルで全てを記述してしまうところにある。見る、視界から外すというと人のスキャン能力で、人の目のレンズの能力で話が進んでしまう。ハエのそれは違う行為なのだ。
鳥にしたってそう、なんで他の虫は食べれるのにあの蛾だけは無理なのか。人の目で見ていてもわからない。しかし可視範囲を変えてみた時にはじめてその理由がわかる。最近ではゴッホの絵も同じような理屈で見直されている。
よく、物の見方なんて言うけれど、同じ深度で角度変えただけじゃ見えないこともいっぱいあるということだね。すげえなあって思う人には凡人には見えてない何かが見えているのかもしれないね。俺なんか毎日眩しいくらいの未来しか見えてないもん(嘘)