Thinking the making
加藤浩次さんと安藤忠雄さんの対談をテレビで見た。安藤さんに関しては本でも読むしもちろんテレビでも何度か見てるから、概ねどういう話が出るかは想像がついた。昨日見てて印象に残ったのは
「アジアは日本に興味を持ってない」
ということと
「八割は海外からの仕事」
と言う話。
安藤建築には日本人のニーズが無いらしい。あれだけ礼賛する人がいる一方で日本人個人は欲しがらない。確かに、その国にある製品はその国の需要を満たす形で生まれてくるし、残る。安藤さん本人は普通のマンションに住みiPhoneを使うが、普通のマンションは作らないしiPhoneはバカになるという。
安藤さんに限らず日本の製造業も同じ。日本のような縮小マーケットに向けたものはどれも似ている。車は経済的であれば売れるからそういう車しか売らない。家はnLDK(n;1,2,3....)が主流で、家電もメディアに出たものから売れる。他と差別化を図ったような製品は生まれても淘汰される。
「子供の目はキラキラしていないし、大人は働かない」
戦後の高度成長をとってそういってるらしいが、まあ有史上ではキラキラしてたのが常なのかは微妙だね。結果を見ればそういえるが、大人が本当にそんなに必死のパッチだったかなんて知らない。
まあそれを差し置いても日本製品はつまらない。日本製品を買う人は海外製品を見た上で選んでるのかと聞きたい。全部が全部海外が良いとは思わないけど、日本製って壊れない以外の良さあるの?途上国で日本車が出てきて走行距離に驚いてるけど、日本人はその壊れなさを享受するまで乗らないよね。10万km超えたら急に落ちるマーケットに壊れなさって何?実用実用って、不具合の無い人生しか楽しめない人ってそりゃあいくら金持っても幸せになれないよ。何でもやってもらうことに悦を感じる人間性って全然好きになれないわ。壊れたら困るって、要は自分は何も出来ませんって言ってるのと一緒。金払ってあれやってこれやってって恐ろしくアホっぽい。金払ってバカさらすとかどれだけ身を削るんだ。
あと、その通りだなあと思ったのは
「その人の気持ちで仕事をする」
まさに。気持ちが無いからしょうもない製品でも平気でニーズに合うという後ろ盾の下、世に出てくる。現代人は考えてるフリが好きだもんね。堂本剛のココロ見「自分」の回で河内國平さんもおっしゃっていた
「アホになる」
小利口なつまんない人はなにも出来ないのである。
ああ耳が痛い。