今まさにその季節なのに
東宝 (2013-06-21)
売り上げランキング: 4
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映像はきれいだった。雨だけど明るくて、湿気が伝わるくらいに。話はよくありがちだと感じてしまった。面白くない事は無いけれど、スレた人間の心に響くほどではない。45,6分というサイズ感もあって、端折った展開をしてるふうに思えた。自然な流れと言うよりはコマーシャルやプロモーションビデオに近い。
どことなく耳をすませばの印象とダブる。不足感が残るのはのは描写と時間のせいだろう。方向性としては好き。世界観というか引き込まれるものはあるものの、悪い言葉で言えば、浅い。後味がスッキリし過ぎて感触が残らないような
俺は料理も人も薄い方が好きだけど、パンチ利いたのも嫌いじゃない。効率性と労働時間のかけ算が話題になる昨今、数字じゃ語れない価値が見えなくなる事も少なくない。ゴディバのチョコを食べたとき、
「ああ、これもう少し味が強いとこのブランド力は無かっただろうな」
と思った。すまし汁の量とか、ビーフシチューの汁の量も同じように、味と量は適切に扱うべきなのだ。
このアニメは味の薄さに対して量が少ない。もうちょっと飲めたよ、俺的には。でもまあ、満腹はコントロールできないし、八分目がちょうどいいのかもね。
しかしあれだなあ、梅雨だっていうのに梅雨の映像に惹かれるってどういう心理なんだ?