車が好きでも書かない本
デロイト トーマツ コンサルティング 自動車セクター 東南アジアチーム
日経BP社
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好きが過ぎると内輪ウケしかしなくなる。そういう意味では好きな事は仕事にしても上手くいかないだろう。例えば車好きが車を扱うにしても、セールスならポジショントークになりがちだし、知識にも偏りが出る。冷静に分析できるほどには関心が薄くないといけない。
世の中になぜこれほどまでに軽が溢れるかというのは、車好きの少なさを証明しているようなもの。本当に車が好きでテクニカルな面からドライビングまで興味があるなら軽なんてありえない。景気が下向いてきた背景もあって、どうしてもの選択肢が軽ならまだしも、優先的に軽を選ぶ世の中はなんてつまらないのだろう。
ASEANは途上の国で、それこそいつぞやの日本よろしく、庶民の手に届く車が必要なのはわかる。なのに日本はそこを経て急に環境だエコだとおかしな理屈をごねだし、次々に軽やエコカーに乗り換えた。
バカじゃないの?
一方では物を大切にする事を賞賛し、一方では補助金に釣られてまだ乗れる車をポイポイ乗り換える。いかにも頭の悪い人間の振舞いだ。ガソリンが一時的に少なく済んで良かったね?給油回数が半分になりました?だからどうした?
39年のブガッティをずっと乗ってる人と7年ごとに車を変える人のどっちが地球環境に負荷をかけているか。物を大事にしない人間を税金で優遇する国がよく先進国を名乗っているものだ。メディアが環境にいいと言えばそっちに流され、自分の頭で考える事を放棄する。そんなボンクラが政治家を選び、選んだそばから文句を言う。いい加減気付くべきだ、政治家はお前を写す鏡だと。
よく、自然災害に対応する事で日本人は我慢強くなったとか言うけれど、いつかリセットされるという本能の中で長期的な展望を描けなくなっていると思う。ソロスさんも言っていたように、日本人は投資に向いていない。来年の11000円より目先の10000円なのだ。もっと言えば、割引率を考えないだけでなく、孫の代の金まで手を付け出すほど道徳心が無い。
年をとれば取るほど病院へ通いやすくなり、生きれば生きるほど寿命が延びる中、誰が無一文で少子高齢社会を止めれるだろう。そう、それは悲観論だろうがなんだろうが日本の財政破綻でもってしか止まらない。死ぬほどに我慢を強いられる日本人は何時壊れるのか、今でしょ?
まあ、どっちにしろ孫に行くはずの金を担保に自分たちの世代を潤わせてるだけだから、上澄みの世代が取り払われる頃には、またゼロから上を見て生きていけるようになると信じてるけどね。