こじらせてmoney
アビジット・V・バナジー エスター・デュフロ
みすず書房
売り上げランキング: 7,988
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金がないという発言も、日本で聞くと
「眠い」
「寒い」
程度の感覚で言ってるように思う。そんなもんは寝ればいいし着ればいい。金に関しても使わなければいい。なんで無いのって聞いても出て行く物が多いって言うか、わからないって言う場合が多い。寧ろ改善の余地がないケースは少ない。金を回すべき所に回すことが出来るかどうかは、量よりも裁量における教養が重要になる。
本書では規模に差はあれ、そういったテーマを扱ってる。
よく、貧困と言えばまず空腹を解決するイメージだが、貧困層と言われる人々は食にかける金を手にしても食に回さない例が多いらしい。なんだったら飢えていても食のカロリー増ではなく嗜好品というより高価なカロリーに意識が向く。
実際、カロリー摂取が減ってもお腹が空いてないという状況があって、それは衛生状態の好転で、失うカロリーが減ったことも寄与しているそうだ。例えば、食事でとったカロリーが水にあたって失われるリスクは水道の完備で軽減される。これによって川に水を汲みにいくといった肉体労働自体も減る。
少し話がそれるかもわからないが、雨期に雨がちゃんと降らないと人が死にやすくなると思われがちだ。しかし、直接的な因果があるのでは無く、人為的に魔女狩りを行ってカロリーをバランスさせる事実がある。データ的には気候の変動と魔女狩りに相関が見られるようだ。
また、カロリーから一歩進んで、教育という面から
平均すると、子供の属するカーストがわかってるときには、わかってないときに比べて、低カーストの子供には明らかに低い評価が付きました。しかし興味深いことに、このような評価をするのはカーストの高い評価の教師ではありませんでした。自覚してしまうと本来のパフォーマンスをねじ曲げてしまう。ただ、この話からすると低いカーストはより低くなるように、まるで自分たちを不利にするような傾向を持っている。こういうところから低きはより低くとなるような気がしてならない。そして
世界中の貧乏な人に対するアンケートで、わたしたちは「お子さんたちの将来にどのような希望を持っていますか?」(中略)貧乏人のいちばんありがちな夢というのは、子供に公務員になって欲しいというものなのです。そういえば、純債務で先頭を走ってたギリシアは凄い量の公務員を抱えていたね。二番手で今まさにゴールテープを切ろうとしている日本も、確か公務員の人気が高かった気がするのだけど、その辺はどうなんでしょうね。考えとして。
まあ、だれの所為とか、環境やなんかって言っても、やっぱり最終的には自分の判断がおかれる状況を招いている。己が想像する未来に誰しもが着実に進んでいるんだなーって。