ライブ・オブ・南無阿弥陀仏
金を払って如来の輝くステージで経を聴く。
「アイラブ奈ー良ー!!」
とも
「カモーン、ブッダ!!!」
とも言わないけど、その非日常な空間を過ごすという点では同じようなもの。パフォーマーは背中で語ってるのが差と言えばそうだが、代わりに半目開きの如来がこっちを見ている。
お寺に参ってから住職のMC(世間話)を聞く。今回は業界も政治的な活動があってというネタである。半刻ほど後にワンドリンク(玉露のお茶)を飲み干したら、お坊さんはステージ衣装(袈裟)に着替え舞台に向かう。金色に輝く仏具が天からぶら下がり、おもむろに木魚がリズムを刻み出した。
(あれ、いつもと言葉の並びが違う気がするな)
今年は父親が死んで十年になる。アニバーサリーバージョンか、などと適当なことを考えながら俺は慣れた手つきで焼香を済ます。
アーティストのライブと違うのは知ってる歌が出てこない所にある。うちわやペンライトは振らないものの、個人用のミニ木魚が用意されている。まあもう叩き飽きたからポクポクしなかったけど。鐘をゴーンとしたり、拍子木のようなものをバキバキ鳴らし独特の音を発している。不思議なことになんか心地良かったりしてね。
彼岸になると、これから本格的に秋に向かうなあって感じるし、実際空気もちょっと涼しくなった。勿論墓掃除した時は汗だくさんで、残暑が長えなんて思ったりもした。今年も残りワンクール。秋の夜長や、長月という名に反して結が迫ってきている。年度で考える社会的な時間感覚と一年の季節的な暦とのズレが九月十月あたりで折り返しになるのもより切迫感を加速させてる気がしなくもない。
ただ、考えても仕方ないことだし、ゆっくり本でも読もうかね。
「アイラブ奈ー良ー!!」
とも
「カモーン、ブッダ!!!」
とも言わないけど、その非日常な空間を過ごすという点では同じようなもの。パフォーマーは背中で語ってるのが差と言えばそうだが、代わりに半目開きの如来がこっちを見ている。
お寺に参ってから住職のMC(世間話)を聞く。今回は業界も政治的な活動があってというネタである。半刻ほど後にワンドリンク(玉露のお茶)を飲み干したら、お坊さんはステージ衣装(袈裟)に着替え舞台に向かう。金色に輝く仏具が天からぶら下がり、おもむろに木魚がリズムを刻み出した。
(あれ、いつもと言葉の並びが違う気がするな)
今年は父親が死んで十年になる。アニバーサリーバージョンか、などと適当なことを考えながら俺は慣れた手つきで焼香を済ます。
アーティストのライブと違うのは知ってる歌が出てこない所にある。うちわやペンライトは振らないものの、個人用のミニ木魚が用意されている。まあもう叩き飽きたからポクポクしなかったけど。鐘をゴーンとしたり、拍子木のようなものをバキバキ鳴らし独特の音を発している。不思議なことになんか心地良かったりしてね。
彼岸になると、これから本格的に秋に向かうなあって感じるし、実際空気もちょっと涼しくなった。勿論墓掃除した時は汗だくさんで、残暑が長えなんて思ったりもした。今年も残りワンクール。秋の夜長や、長月という名に反して結が迫ってきている。年度で考える社会的な時間感覚と一年の季節的な暦とのズレが九月十月あたりで折り返しになるのもより切迫感を加速させてる気がしなくもない。
ただ、考えても仕方ないことだし、ゆっくり本でも読もうかね。