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右利きのヘビ

うねうねと動くヘビ。そのうねうねの一うねり目が右か左か。そんな話だと思ってこの本を手に取ってみた。まあ厳密に言えばweb上のボタンをポチったのだ。


結論から言ってそういったヘビの運動に関するうねうねの話ではなかった。しかし、そうではないにしろ、右利きについて十分楽しめた。読みはじめの導入はあんまりヘビに関係ない部分も有ったのだけれど、指向性のあるヒラメ/カレイや鳥なんかの話もそれはそれで面白い。

高校の時に生物をとってなかったからかは知らないが、まともに本を読むようになってからどうも生物に関わる本を読むことが多い。そういえば、大学の時分も研究室に入ってすぐ読んだ、というか読まされた本は生物と無生物の間という本だった。

というか、自然そういう分類という流れで育ってきたから”理系”とか分けて考えるけど、おれが出会った学のある人間にはそういう区分が意味をなさないくらい各方面に造詣が深い。物理を専門にしていても文学や美術に詳しかったりと、専門に引っ張られるカタチで他の識も高水準にある。例えるなら一枚の布。静止状態の布面を学識の分布とし、垂直方向にそのレベルをとった時、一点を引っ張り上げる力が専門的なスペックだとしたら、全体が持ち上がる高さもそこに追随すると言った感じ。

でも実はそれが普通であると思っている。本書にも、カタツムリの殻のフラクタルについて触れられていたり、要は学ぶものが何であれ必要な知識がその分野のものだけであるということの方がマイナーだということだろう。

しかし、いろんなとこに注目する人がいるものだ。生物も多様性があるし、それに食いつく人間も実に多様だ。
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