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穴があったら挿れてみたい

誰だったかは覚えていないけど、どこかの芸人が言ったことばである。

ニッポンの穴紀行 近代史を彩る光と影
西牟田 靖
光文社
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穴といって膨らませられる話はそう多く持ってはいないけど、穴場って表現があるくらいだから穴とは惹かれる存在なのだろう。

以前、養老さんは自分探しについて「仕事なんて自分で穴を掘って、また埋めるようなもんだから、そんなんに合うも合わないも無い」的な事を言っていた。

穴って何なんだ

そういえば、かつて近所の小高い場所で秘密基地作りに勤しんでいた幼少の頃、ツリーハウスの建設を諦め、上では無く下へその熱が注がれていた。ある日、その土地の管理を任されているであろう人が地面を掘る事を止めにきた。「見つからないようにしないとねえ」と建て前を掲げ、後日知らぬ間にその穴を塞いでいた。

大人なんて教条的だから、子どもが開けた穴は注意出来ても国家的な大穴には成す術が無い。本書にはタイムリーな(?)原発に絡んだ穴然り、過去の発展に隠れた歪(形じゃないよ)な穴など、現代にもその跡を残している穴が紹介されている。

別に上手く言いたい訳ではないけど、その歴史は穴だけにつまづいた物ばかりだ。
そう考えると、穴が出来はじめたら何かあるなと予測が出来る。

人間の人生も言わば穴から穴へ、誰だゆりかごなんて言ったのは。

宇宙だって不思議な穴を抱えているし、世界は穴でいっぱいなのである。小さな穴から大きな穴まで動かす力がヤ◯マーディ…あれ、違うな。
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