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日本人のつもり

仕事をしたつもり (星海社新書)
海老原 嗣生
講談社
売り上げランキング: 373

読んだつもり、という訳ではないけれど、本当に読んで欲しい人は読まなそうな本書。なんと言っていいか、いつまでつもりで通せるのか疑問だ。つもりつもって人生積んだらどうするんだ。

さて、思い出してもみて欲しい、自分のまわりにツモリストがいないか。

例えば、b2bでもb2cでもいいんだけど、客との関係が対等であるということを理解していない人が未だいる。これは日本の社会性で根深いものがある。結論から言えば金に報われていない立場であるゆえに、その皺寄せを偉ぶる形で満たしている。一神教徒でもないくせに客が神だなんて、荒ぶるのもいい加減にして欲しいものだ。

一方、クレームの処理はそういう意味で勤勉なつもりでいれる代表だろうね。どんなに安く払ってもそれに見合うサービスじゃないと思うから客は怒っちゃうんでしょ。一生終わらないよ、根本的な解決じゃないんだから。金払ったやつが偉いと思ってんのかなんなのか知らないけど、もっと金の勉強しやがれ。この前のニュースでやってた実費で払えくらいアホらしい。

他に、店舗を移動するだけの転勤という現象。これも仕事をしたつもりの最たるものだと思う。いろいろ経験をするなんて名目がついているけど、じゃあ何のためのマネージャーなのかと思う。その経験をシステム化して最適に使うのが上に立ってる人の仕事なんじゃないのか。

あと、義理。
扉を開ければ開口一番いらっしゃいませ。目もあわないけど。要らないよね。疲れても無いのにお疲れ様って挨拶も。本当に疲れてた時はなんて言うんだろうね。めんどくさい。

とりあえず行動で示せたと感じる物理的作用。これがつもりだろう。本来ならば心理的効用が無いと何の意味も無い気がするのだが、こと辺境においてはそれでいいらしい。物理的と心理的って結構大事で、ディズニーの行列って物理的距離はすごい長いんだけど心理的距離が近い所為で並ぶ苦労は軽減できているらしい。

グローバルとかなんとかいうなら、英語じゃなくてそういう体裁から変えた方がいいんじゃないのかな。まあ一番表面的な英語からはじめるって言うのがいかにも教養の無い猿のやりそうな事だけど。
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