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ダウンサイズ≠草食化

最近のヨーロッパ車の傾向としてエンジンのダウンサイズがある。現行のパサートや508はその先駆け、そして来年にはXFの直4モデルが出る。これをエコだからどうというつもりは無い。むしろ、そんな安易で稚拙な結論をかの国々が出す訳が無い。

歴史的に工業製品は小さくなってくものである。計算機とかカメラとか。車は筐体を縮める代わりにエンジンを大きくするのを止めた。事足りる事を知れば多くを求めないように、1500cc前後のターボでも十分過ぎるくらい走る。特に広い狭いに関わらず、日本で使う車に3000,4000も排気量はいらない。

かといって低排気量な日本車を礼賛する気は全くない。

フィットに乗っておきながら言うのもなんだけれど、そもそも日本の車って何をどう選べばいいのか年々わからなくなってきた。平たく言えばFF、直4NA、CVTを備えたガワ違いなだけのもの。特殊環境下での燃費表示、マニュアルを選択出来ない快適装備オプションのライン。

なぜこういう現象になるかというと日本のシステムに原因がある。

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イタリアは日本よりひどい失業率だそうだが、その影には目に見えないマーケットがあるそうだ。気になる人は読んでみて。まあ、バチカン銀行ほどの闇は無いにしても自由市場がそこにはある。出来上がった日本市場は至極排他的で数字の重みは数字以上に深い。悪い意味で数字以上の効果を持っている。

話が少しそれたけど、そういうイタリアはダウンサイズがあまり進んでいない。スパルタンは伊達じゃないとでも言いたげだ。でもいい。そこにはビジョンと格好良さがちゃんとある。日本はビジョンも無いのにダウンサイズもへたくそで、数字ばかり追っている。出来上がったのは北米向けの無駄にでかい図体の車と、風の抵抗を受けるように作られた四角い軽自動車。作れば作るほどみっともなさしかない。

車買わないのを草食のせいとか一部で言われているけれど、肉食だって欲しくなるのが無いんだろ。センスのない馬鹿が喜びそうなデザインの車がいっぱいでうんざりだ。

モノづくりが聞いて呆れる。誰がそんな技術盗むだろうか。くれていらん。

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