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自分すら自分を裏切る

記憶力が低いというそこのあなた、記憶力が高くても間違ってたら意味ありやせん

子どもの頃の思い出は本物か: 記憶に裏切られるとき
カール サバー
化学同人
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ちなみにおれは人が覚えてないような事でも詳細に覚えてるので気持ち悪がられていないかたまに気にしている。

あ、うそです。気にはしていません。

さて、子どもの頃の記憶という事だけど、おれは生まれてすぐの記憶がある。こんな本を紹介しておきながらまだそんな事いうのかという感じでなんだが。

で、何で小さい頃の記憶が信憑性に欠けるかというと、大半が誘導と脅迫により歪められているからだそうだ。例えば、おれが幼稚園の小さい組の時(笑)、「大きくなったら何になりたいですかー?」という先生の質問に対しなーんにも思いつかないということがあった。俺にとっちゃ答えを用意する事は多少の圧迫感で「後で聞くから考えといてね」っていうのも若干の脅迫のようにも感じた事があった。結局思いつかずに隣の人が言ってたウルトラマンを適当に格下げしてスーパーマンといってやり過ごしていたのだけど、恐らくそういう事だ。

一言でいえば、お祭りに来て笑っている子どもに「楽しかった?」と聞けば「たのしかったー!」という答えを期待出来るとか、そんな話である。

記憶は脳に刻まれる訳でもないので、後発的に刷り込まれた事実があればそっちをTrueと返すように設計されている、ような気がする。理屈をこねくり回さなくてもそこにあるものだけが事実でいいとおれは思う。

本物、嘘物。だからなんやねん。

裏切られる事が怖くて人間なんてやってられない。それに、良くも悪くも裏切られる事の方が記憶に残ると思わないだろうか。
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