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AKBと海賊

そんなにニュースでわいわいやる事かと、おれは思っていたのだけれど、メディアで伝える事は極端に偏ったものだと思っているので今更何って訳でもない。

海賊の経済学 ―見えざるフックの秘密
ピーター・T・リーソン
エヌティティ出版
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海賊も選挙という民主主義的な方法で船長を選出したりしたそうで。

海賊は世界一周を果たしたり、西洋の語る歴史より以前に北欧のヴァイキングがアメリカに渡ったりして、まさにフロンティアの鏡と言っても良い。かといってAKBがフロンティアかと言うとおれにはよくわからない。

ただ、何よりいいたいのは、国がそういった民主的な行為を果たせていないというのが残念で仕方ないということ。それと同時に、海賊が民主主義を導入した後追いの形で各国が民主主義を導入してきた事も非常に興味深い。言ってみれば国が何かを先導してきた時代なんて無い訳だし、そういうレスザンネイションのフロンティアスピリットを叩くような振舞いは全国的に不利益にしかならない。

そういえばソマリアはよく無政府だといわれているけれども、実は内々でまとまれているのかもしれないとか思う。なぜなら、ソマリアも海賊産業が盛んだから。本書によれば、海賊だって船の修理や船団のリカバーは出来るだけ減らしたいと思っている、つまり孫子でいうところの戦わずして勝つ事が肝要になる。そして、船長もボスというより他の船員と同様の報酬を得るに過ぎない。実質はクォーターマスターというポジションが権限を持っていたようで、ガバナンスもかなり効いてたようだ。自分の利益を最大化するインセンティブとなるとちゃんとそれに従うあたりは無秩序な世界とは正反対だ。

どっかの国が「小◯、◯沢」と叩いてた姿や、「反原発」とか「菅降ろし」といった類が如何に不毛か。

極東の大きな船に乗ってるようなもんなんだからちょっとは見習うところもあるような気がするよね。別に海賊になれとはいわないけど。

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