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幻想の中でしか生きれない人々

中世賎民の宇宙―ヨーロッパ原点への旅 (ちくま学芸文庫)
阿部 謹也
筑摩書房
売り上げランキング: 96926

2007年に発行された本ではあるが、冒頭で指摘される諸問題は今日でも抱えている。それはそうだ、日本は2011年時点で20年以上の後退を続けている。ここ4、5年がラディカルに変わってるとは考えにくい。

幻想の中で生きている、そういう記述が本書にあったがまさにその通り。そこらへんの普通の人は解決されない適当な問題をファンタジックに己の脳に信じ込ませている。いつかはハッピーエンド?そんなわけない。

良いことがあれば悪いこともある。運も波がある。確かにそれは間違っては無いかもしれない。でも、人の寿命の中で上手く天井と底を経験するかというとそうでもない。イギリスやスペインが隆盛を極め、時代のうねりとともに陥落し始めてから何年経ってるだろう。日本の下り坂とはオーダーが違う。不景気しか知らない世代とおれらは言われるが、極東の島国の衰退はまだ始まったばかりだ。

世代第一号マンセー

道を眺めればFFの車ばかりが走り、日本のミニバンやハッチバックや軽は全部同じで個性も何も無い。個性の無さは車だけではなく電化製品も同じ。この夏にスマホに変えようかと思ったのだけれど何もかわらない気がしている。新しく出た何かに買い替える時、俺の基準では前のものを包含している必要がある。画面の解像度と通信速度が主に重要視するポイントで、4年前の俺の携帯は854*480。現状それを上回る機種はほぼ無い。通信速度は確かに倍速であるが、それだけ。目の肥えた日本人?こんなんでいいなら実にヘルシーな目だ。でもそうでなければ縮小する生活を維持出来なくなるかもしれないね。

しかし、なんだ。本の感想やらを書こうと思ってるのにいっつも話が飛んでしまう。そういえば、IQの高い人は頭が回り過ぎて出力が追いつかないらしいから、多分俺はそれだ。
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