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成長とは

昨日の晩は紅の豚を見ましたか

ああそうですか、やはり見ましたか

92年以来もう何回見た事か、そう思う人は少なくないはず
ではなぜ見飽きるくらい見ててもまた見てしまうのか

おもしろいから、いや、それだけではない何かがある
紅の豚に限らず、ジブリ作品には



では何があるのか俺なりに書いてみようと思います。

人は日々の生活の中で知識が増えていったり、考え方に変化が出てきたりします。それによって同じアニメを見ていても感じるところが変わったり目のつけどころが変わっていきます。その時にアニメ側にその変化の差分を受け入れるだけの要素があると、新鮮な気持ちが生まれるわけです。
紅の豚を例にとると、一回目に見たときは崖の隙間を根城にしてるところや飛行艇乗りとしての暮らしに憧れたりしたとする。そして幾年月かの後、歴史や政治経済に詳しくなった時に二回目の紅の豚を見る。すると作中(1900年前後)の時代に世界では何があったかとか、給油のシーンを見て地中海の財政にも興味を持ったり、ピッコロじいさんが言った札束の価値がない件の意味が分かったり、新しい発見があるわけですね。
つまりどの年代であっても、またどのカテゴリに興味を持つ人でもどこか気を引くものがあるということです。逆に加年とともに成長がない人や、何にも興味がない人はどこにも面白みを感じれないと言っても過言ではありません。

ただ、どんなものでも100%はありえない。どうしてもアニメが嫌いとか、ジブリが駄目とか言う人も中にはいるだろう。そしてそんな何回も見なくてもと思う人だっていておかしくない。そういう人が成長していないとか無関心な人だという事ではない。あくまでジブリを何回も見てしまう理由について述べているだけです。

また、アニメという無生物の側からものを言ってみると、上でも少し触れた通り、変化の差分を受け入れれてはじめてサステナブルなアニメになるのです。テーマほど大きくないけれどテーマを補間するだけの伏線みたいなのがなければ、退屈な単調さだけが残る。要するに、一回見たくらいで全部わかるようじゃ微妙だという事です。
映像は本とちがい自分のペースで進みません。従って、その場でわからない事があってもどんどん飛ばしていきます。ニュースなんかは一回で伝わらなければ意味ないものですが、アニメはそうじゃありません。恐らくその辺の複雑さ加減が絶妙なんです、ジブリ。

来週はせいじ君に会えます。ヴァイオリンのハーモニーに耳をすませましょう。

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