それが示すもの - #番組評 - お試しかっ!
最近のお試しかっ!は企画の軸として、食が中心になっている。帰れま10(てん)をはじめ、1kgの様々な食材を一晩でどれだけ消費できるかなど、食べることを見せて番組を成立させている。
一般的な旅番組や話題の店を紹介する類のものとは違い、ゲーム性に食が乗っかっているといったものだ。言ってしまえば、罰ゲームで下手物を食べさせられるそれとカテゴリは同じなのである。
使用される店は大手チェーンの居酒屋やファミレスなど、量の出るところで行われる。大概こういう番組には「世界で食料に困っている人が・・・」のような批判が出そうなものだけど、もはや日本のバラエティを見る層がかつての倫理観をもつ層ではなくなっている。そもそもテレビを見ていない。
深夜で成り立つバラエティのおもしろさを特番としてゴールデンにもってくると言うのは、ある種の”お試し”なのだろうけど、歴代のおもしろい深夜バラエティはその特番を期にゴールデンの枠に進出し、廃れていった。
相対的に子どもの数が減ると言うことはその成長の過程で、辿るべきテレビの視聴数は減る。従って、どの年代がどの時間帯に一番テレビを見るかと言うことを考えれば、若いうちにゴールデンをよく見ると言う層は限られる。特に学生なんかでも今は忙しくってゴールデンをゆっくりテレビの前で過ごすって人はどのくらいいるのか。つまり、かつてのゴールデンはもはやゴールデンと呼べるものではなくなっている。
そして、ネットの誕生でゴールデンは自分で管理出来るものとなっている。まあ中にはネットなのに生とか言ってるやつもあって、テレビと変わんねえよとか思ったりする。
ただ、技術の進歩に伴い、旧来の商品が消える時はどんな時かというと、旧来商品を包括したときである。要するに、テレビの機能をネットですべて補えてしまうとテレビの個体としての存在意義が無くなってしまう。
まあ、これはモノだけに限らず人にも同じことが言えるのではないだろうか。歴史を学ぶことで過去の人間を包括し、過去から見た未来の今を生きることができている。
来年の俺は今年までの俺を包括し、生きていくことが出来るだろうか。
一般的な旅番組や話題の店を紹介する類のものとは違い、ゲーム性に食が乗っかっているといったものだ。言ってしまえば、罰ゲームで下手物を食べさせられるそれとカテゴリは同じなのである。
使用される店は大手チェーンの居酒屋やファミレスなど、量の出るところで行われる。大概こういう番組には「世界で食料に困っている人が・・・」のような批判が出そうなものだけど、もはや日本のバラエティを見る層がかつての倫理観をもつ層ではなくなっている。そもそもテレビを見ていない。
深夜で成り立つバラエティのおもしろさを特番としてゴールデンにもってくると言うのは、ある種の”お試し”なのだろうけど、歴代のおもしろい深夜バラエティはその特番を期にゴールデンの枠に進出し、廃れていった。
相対的に子どもの数が減ると言うことはその成長の過程で、辿るべきテレビの視聴数は減る。従って、どの年代がどの時間帯に一番テレビを見るかと言うことを考えれば、若いうちにゴールデンをよく見ると言う層は限られる。特に学生なんかでも今は忙しくってゴールデンをゆっくりテレビの前で過ごすって人はどのくらいいるのか。つまり、かつてのゴールデンはもはやゴールデンと呼べるものではなくなっている。
そして、ネットの誕生でゴールデンは自分で管理出来るものとなっている。まあ中にはネットなのに生とか言ってるやつもあって、テレビと変わんねえよとか思ったりする。
ただ、技術の進歩に伴い、旧来の商品が消える時はどんな時かというと、旧来商品を包括したときである。要するに、テレビの機能をネットですべて補えてしまうとテレビの個体としての存在意義が無くなってしまう。
まあ、これはモノだけに限らず人にも同じことが言えるのではないだろうか。歴史を学ぶことで過去の人間を包括し、過去から見た未来の今を生きることができている。
来年の俺は今年までの俺を包括し、生きていくことが出来るだろうか。