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再現力

俺は以前より、人に物事を伝えるのが下手であると自分でも思っていたし、人にも言われていた。これは事実である。

また、自覚したのは大きくなってからであるけれど、俺は方向音痴である。同じく人に言われる事少なからず。これもまた事実である。

ではなぜ上記二つのような問題点を抱えているのかと考えてみた。



そこで思いついたのが再現力という点である。

例えば、方向音痴は辿るべき道を頭の中で再現出来ていないし、伝えるのが下手なのも内容を再現しきれていないから起こる。つまりインプットされた情報を頭の中でアウトプット出来るような状態に出来ていないのではないかと思ったわけである。

人がアウトプットする際の再現というのは、インプットしている情報をその大きさで表現するのではなく、イメージの情報をバラして細かくしたものを順に相手の前で組み立てていくようなもの。出来上がりはわかっていても組み立て方を順に説明するのは簡単ではない。

中でも順序という点において俺は特にないがしろにしている。幼少期より、基本があって応用があって発展があるみたいな理解の仕方をしてこなかったから、全体としての構造がわからないと部分も同様にわからない事が多い。具体的に言えば原子があって核分裂があって原爆へ理解をステップアップするんじゃなくて、原爆があって核分裂があって原子に行くような感じ。

従って、再現の過程で伝えようとする内容が相手にとってまったくの知らない情報である時、本筋から始めてしまう俺の話は自然わかりにくくなる。

落ち着いて前提から話せばいいのだけど「どういうところがおもしろかったか」のように結果から話す事になると、ついつい前提を入れるタイミングを見失ってしまう。言ってみればアニメでキャラ説明無しにストーリーにいくようなものだ。

ちなみに、問題点を挙げるだけで解決策を述べないのは何もどうすればいいかがわからないだけではない。もちろん、迷子にならない方がいいし池上さんばりに話を伝えれた方がいいと思う。しかし、それ以前に自分のいいところをもっと評価してくことが大事だと考えている。語るべき事もなしにしゃべりの技術だけを磨く事は、地上で道に迷うどころか人生で道に迷う可能性が高くなるような気がして

emperor the missing

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