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統計から推測すること

最新のデータであったりそうでなかったりという誤差を差し引いても奈良の貯蓄額は高止まり傾向にある。

ここで、単純に理由を考えてみると隣接県に大都市が多いことが考えられる。そして尚かつ県内に消費する場所が無い田舎であることが大きい。都心が上位に来るのはその絶対的な収入の額が理由であるが反対に地図で見る通り、端っこの方は同じ田舎でも近くに稼ぎどころが無いのが貯蓄額の少ない理由である。
さらに言えば貯め込んでる層の県外進出率が低い。ピュア奈良人(橿原市以南に多い?)がそうだ。しかし、一方で北側の人間(香芝・郡山以北)は大阪からの移住民としてそこそこ貯め込んでいる印象もある。

生活コストの低さが貯蓄額には影響が大きいと思っている。幸か不幸か、奈良という土地は県内の移動に高速道路を使う機会は無く、新幹線も通っていない。つまり旅行の時を除き慢性的な交通費はかからない。車は必須になってくるものの他のところで十分吸収出来る。特にエコカーなんて乗ってれば。

また災害国としては珍しい天災の少ないエリアでもある。有史以来壊滅的な打撃(地震、津波、ハリケーン等)を受けたことも無い。かつての大戦時も京都と同じくらいダメージが少なかったはず。だからその辺の危機管理の甘さはどこかにあるのかもしれない。つまり、日本が破綻したときのリスクヘッジに関してということだ。破綻ともなれば国債は価値をなくし、それを保有する銀行は駄目になり、末はインフレによって現金が紙に化ける。そう言った点で、本来なら将来に対するヘッジである貯金が膨らむのは逆行している。しかし誰も円建て貯金を止めないのはなにより金融知識の足りなさではないかと思っている。

少なくとも戦争を経験した世代は一度そういうこと(インフレ等)を経験した。したにも関わらず、それ以下の世代はあまり学んでない。最近でこそドル建てのファンドを退職金で買う人が出てきたりはしているが、あくまで証券マンや銀行の人に薦められてと言った印象だ。結局間接投資には変わりがないし、だからこそ学ばない。学ぶことを放棄した。

金融知識の足らなさとは言うものの、何もアクティブな運用を讃える訳ではない。しかし、貯金をはじめ、日本の銀行の歴史を見ても世界の動きを無視出来ないのは明白だ。なにせ日本に出来た初めての銀行は外資系なのだから。

キッシンジャー曰く
石油を支配すれば諸国を支配できる。食糧を支配すれば人口を支配できる。金融を支配すれば全世界を支配できる。
その最後の部分はマイヤーアムシェルロスチャイルド が言ってた気がするけれど、そのロスチャイルドと繋がってるサッスーンって人が日本初の銀行のファウンダーでもあるそうな。

ああ、なんか後半はよくある都市伝説みたいな終わり方になってしまった。
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