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ベンツに学ぶ見た目と中身とは

統一デザインなんてのが浸透し出して早何年。メルセデスをはじめアウディやジャガーなど、ぱっと見でどのモデルなのか判断が難しい車種は多くあります。
これはC,E,Sを正面から見たものですが、相変わらず間違い探し感覚で特定しないといけません。ではなぜこんなことになっているのか、私見たっぷりで解釈します。

主に理由は二つ。一つは松竹梅的発想、もう一つは名目クラスレスとでもいいませう。ちなみに、ここでは空力及びエコの観点による工業製品的な類似には触れません。

さて、松竹梅の方は雑に言えば竹を買わせる話です。といっても基本はCが売れ線、Sがプレミアムとしてある中、Eが取るスタンスは何か。一方、歴史でいえばS、E、Cという順に登場してきたのもあって、販売台数は途中でCがEを抜くような形でした。ただ、購入層としてCはSにスケールしますが、Eにはしないというところが個人的にポイントかなと思います。

名目クラスレスというのは、見栄と考えて貰えばいいです。いかにも値段差がわかる日米とは違い、実際に乗ったときの違いに重きをおくとでも言いますか。乗った人にのみわかる価値といったところです。松竹梅と二元で考えた時、よりEの存在はその辺にリーチしてくるはずです。
ここで、ジャガーにも触れておくと似たようなことが言えます。ボディやエンジンのサイズ含め、セグメント差のインパクトは小さくなっています。ということは個々のメーカーの思惑は車業界のマーケティングで一定の像があるということです。翻れば、成熟のピークであるとも理解できるわけです。

このように一般化が進むと、大人は次を控えていると想像します。

欧州では順にガソリン車を禁止していくことが決まっているように、シフトする中で何を残すかがソフト / ハードランディングに関わってきます。EVになれば中身変えてハイおしまいとはいきませんからね。

したがって、ここから先の付加価値にどういう要素が入るかで車のデザインが大きく変わるということです。それはブランディングの枠を超えて、という意味でもあります。
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