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苦しみしか感じない - #番組評 - 龍馬伝

大河は出演者(というか役)とその演技は勿論、ストーリーの展開(役の登場回数と重要度)で今後見るか決めることにしている。

結論から言うと、見ると思います。



まず決め手になるのは時代。ベタだけど幕末が好きというのがあります。初回で描かれたテーマは下士と上士ということで、今の閉塞した日本の情勢には合っているんじゃないかと。つまり出しゃばりを許してない傾向にある。一応、名目上自由を掲げているけれど、現実を見れば打たれた杭ばかりがその姿を残している。そして国政を操れるほどの人材の欠如。龍馬はなんか能力がありそうだけど、結局は偉い人と繋がって上手いこと話をまとめただけの人。秀でたのは剣腕だけじゃないだろうか。いや、まあ逢ったことないから知らないけど。

しかし、あれだねえ。人って言うのは逢う度に何かしら進歩があるから逢いたいと思うけど、都度似たり寄ったりな様相をしていると語彙のない馬鹿と話してるみたいでつまらない。それがどんなに長い付き合いとかそんなことは関係なく。特に自分の好きなことばかり話してる人とか意図が分からない。

話それていますが、ようするに、今みたいな時はちょっとまともなことをして成果が出れば、龍馬くらいにはなれんじゃないかと言うことです。というかそういう事を思う人が一人でも出ればこの大河も価値が増大するのではないでしょうか。

ドラマ中でもやり取りがありましたが、一生自分の立場は変わり得ないのではないかという件。ちょうど日本の雇用に関しても同様なことが言える。あの流動性の低さと言えば先進国中トップである。かつての成長産業に住む人はそれで上手くいってたけど、今そんな長期で成長する産業なんてない。というかもう散々手を付けた後。

従って、新たな種類の種をまく必要があります。それも、シードマスターが蒔きそうなくらいインパクトのある新しい種。

で、今回の龍馬伝に関して、特に幕末と言うことで維新三傑が龍馬とともに重要だと思うんですが、ホームページの登場人物のとこに大久保利通が見当たらない。そもそも今の官僚を作ったとか言われたりしてて、世間の扱いが余りよくないのが気になる。少なくとも制度的な基盤はこの人が絵を描いたと俺は思っている。批判しようが何しようが、何より大変で難しいのは最初に作ることである。幕末にいろんなことを壊した人は多くいたものの、新たに明治の世に多くを築いたのはほとんどが大久保ではないかと。まあ、逆に西郷みたく目立っても大久保っぽくないとも思うよね。

不遇っていうか。それが大久保利通のよさって言うとなんだけど。
それが不幸だと思うのは浅い。そもそも人は幸福が何かなんてよくわかっていない。
不幸と言う言葉は幸福があるから出来たような感じがするけれど、実際に感じ取れるのは不幸な部分だけ。お腹がすいたという苦を不幸として感じ、それを埋めることで幸福だと意識している。即ち、苦を感じないことには幸福すら出てこない。生きる事が苦そのものだと言ったブッダはそういうことを言おうとしていたのかもしれない。そして、トルストイの言う幸福の姿がみんな同じだと言うのは、そもそも幸福の姿がないと言うことなのかもしれない。

三が日明けに何書いてんだろう。さっぱりわからない。

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