生き残り
「俺は大和で一回死んでいる」
彼を知る人が言うには、
「彼は戦争で傷を負ったから本来なら金がもらえるんだ。でもずっと断り続けているんだよ」
彼は返して言う。
「他のものはみんな死んでいった、俺は大和で死ねなかった。本来なら死んでるはずの人間は、そんなもの受け取れない」
ああ、なんてしびれる台詞を吐くのだろうか。
本当に受け取るに値する人にとっては、そんなのは殆ど価値のないものになってしまってるんだよね。逆に、余裕のある生活が出来る今でも、くれるものは貰っておこうと思ってしまう節がある。そういう点で、こういうことは時代や立場ではなく人間性の問題かなーなんて思う。
まあ人間性を作るのは時代や立場の可能性もあるけどね。
結局人の評価だから、過去の過ちを金という形で償おうとしているのがこの国のスタイルなわけ。お金に関する教育は蚊ほどもしないくせに、最終的にはおさめる方法がこれしかないんだから。
くだらないよねー
言っても仕方ないかこんな事は。
今日買ってきた。